2022.01.14
ひとりごと
室長のひとり言
勉強に向き合っている生徒たちを見て日々思うこと…。勉強には2つの種類(大きく分けて)があるということだ。
1つ目は「受験やテストのためだけに仕方なくする勉強」だ。ここでは「やっつけ勉強」と呼ぼう。このやっつけ勉強の目的は「テストでよい点や順位をとること」、「高校や大学に合格すること」だ。この目標達成のために頑張るのはもちろんよいことだが、長い目で見るといくつかの落とし穴がある。①すぐに忘れる(テストが終わったら)。②知識が定着しないので実力はつかない(実力テストも弱い傾向にある)。③大人になっても、やっつけ勉強のクセのまま。=はたして仕事のできる大人になれるのだろうか…。
2つ目は「自分自身の成長のために、知識を積極的に身につけようとする勉強法」だ。ここでは、「ポジティブ勉強」と呼ぶ。ポジティブ勉強のできる生徒に共通していることは、「どうして?」「なんで?」と好奇心旺盛なこと。そして簡単に質問もしない。まずは自分の頭で、ああでもない・こうでもないと考えるのがクセになっているようだ。先生からのちょっとしたヒントで、自分自身で答えを導き出す。自分の頭をフル回転させてたどり着いた知識は当然忘れるはずはない。すぐに「考えたけど分かりません。」と目先の答えを欲しがるやっつけ勉強との大きな差がここにある。
経験に勝る知識なし。一生使える知識や考え方が身につくのはどちらの勉強法かは一目瞭然だ。
勉強は永久に続く。勉強の内容は変われど、進学にも必要だし、就職にも必要だし、就職後の昇級試験にだって必要だ。資格をとるときも、転職するときも、起業するときも、部下を育成するときも、アルバイトをするときだって勉強は必要不可欠なもの。どうせ勉強するなら、自分自身を成長させてくれるポジティブ勉強のほうが割がよい。
クセはすぐにはなおらない。「明日からポジティブ勉強をするぞ。」はとても難しい。まずは、「自分の頭で考える」ことを心がけてみよう。そうすれば少しずつ少しずつポジティブ勉強に近付けるのではないだろうか。